一話 ヤンキー君は王子様な超国民的人気アイドル!?

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「え?」 「あたし、公園行ってくる」 「早く戻ってきなよ? 遅刻扱いされるよ?」 「ん」  呆れる様子の美也子を置いて、慌ててあたしは公園へ向かった。  そして。 「白銀、どうしたの?」 「あ、黒野。お前こそ何でここにいるんだ」 「偶然?」  いや、自分から来たんだけどね!? なんかバレるの恥ずかしいし、嘘ついちゃった……あは。そして白銀の前を見ると、小さな女の子が。泣きながらあたしを見てさらに泣く。いや、さすがにそれは傷つくんですけど。 「大丈夫? 迷子かな?」 「うわあああん、死神ぃいいい」 「お姉さん、死神じゃないよー」 「真っ黒ぉおおおお」 「大丈夫だから、落ち着いて。白銀助けて」 「オレを見ても泣くんだよ」  ですよね。そんな時だった。 「大丈夫? 黒野さん、白銀君……だっけ?」
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