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「あ、生徒会長。おはようございます」
うちの高校の生徒会長がやってきた。
黒髪に分厚いビン底眼鏡が似合う、地味でさえないけど勉強ができる男の子。
見た目は地味だけど、人望はすごくあついのだ。なんせ、あたしの次に勉強ができるのだから。
「大丈夫かな? お嬢さん」
「ふえええん、お兄さん、わたし迷子なのぉ」
「えっ」
生徒会長に泣きながら抱き着いてく女の子。
「よしよし、いい子だね」
「おにーさーん、ふええええん」
「いい子いい子」
「ぐすん」
女の子はされるがままに生徒会長に抱っこされている。しかも泣き止んでる。さすが人畜無害な外見の生徒会長。あたし達とは違うね! うわああん。
「……なんか、すごい差のある対応で傷つくんだけど、あたし」
「まあ、仕方がないだろオレら見た目こんなんだし」
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