一話 ヤンキー君は王子様な超国民的人気アイドル!?

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*  授業が頭に入らない。困った。  何度も何度も白銀を見てしまう。困った! 「おい、黒野。オレに何かついてるか?」 「ついてないよ、白銀」 「じゃあなんで授業中オレをにらんでるんだ? 何かしたか? 気づかないうちに何かしたらごめんな?」 (謝らないでよ、ますますわけわからないじゃないの)  自分でも意味が分かってないんだからさ。まったく。  そんなあたし達を、クラスメイトや都が奇異な目で見る。 「何? ゴスロリちゃんヤンキーくんと仲いいの?」 「まあ、見た目はお似合いだけど」 (お似合いで悪かったですね)  どうせファッション的な意味合いだろうけど。  奇抜な服装二人組だからね。うん。さすがに奇抜な服着てる自覚はあるからね?  この学校は私服校だけど、そんな個性的な服装の人はあんまいないんだよね。
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