9人が本棚に入れています
本棚に追加
「…」
…マジでなんだ?
知らない奴だよな…。
「大和田玲央先輩、ですよね…?」
やっとこっち向いた。
…ん?
「なんで俺の名前知ってんの?」
俺はこの男を知らない…。
たぶん…。
てか、俺の知り合いの中に、いかにも真面目そうな男なんかいない。
「あっ、ぼ、僕…秋山凪って言います」
「…」
知らない。
誰?
俺の無言の威圧に、
「そ、そのっ…。声をお掛けしてしまってすみませんっ!」
って叫んで走り去っていった。
「…何だったんだ?」
まぁ、これっきり話す機会なんてないか。
俺は不良な奴らとつるんでるし。
あいつは大人しそうな奴だし。
そう思っていたのに…。
最初のコメントを投稿しよう!