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知らない後輩に声をかけられてから一週間が経とうとしていた。
「…」
最悪…。
また傘忘れた…。
しかも今日もまた、すぐに止みそうにない。
バシャバシャと水たまりの上を走ってこの間と同じ場所へ行く。
「…はぁ」
よかった。
今日はあいつがいない。
まぁ接点なんかないし、余程のことがない限り会うことなどないだろう。
そう思った瞬間、
「大和田先輩…？」
傘を差してこっちに歩いてくるあいつ。
「…」
「…。また傘、忘れたんですか…？」
恐る恐るという感じで俺に話しかけてくるあいつ。
「悪いかよ？」
少しそっぽを向き、そう答えると
「っ…いいえ！ただ…意外だなぁと…。おっちょこちょいなんですね」
「…」
意外って何？
おっちょこちょい？
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