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ビジネス裏マナー
『印鑑の向き』
書類に認め印を押す際、上役へお辞儀をするように頭を傾けて押す作法があります。
このビジネスマナーは実際のところは気に入らない上役に対し、「お前らの為に印鑑を直立不動で押す労力が勿体ない」という気持ちを込めて、あえて傾けて押すために考えられた知恵の集大成なのです。
『エレベーター前の譲り合い』
エレベーターに乗る際、目上の人に先に乗って頂くために順番をお譲りしましょう。
このビジネスマナーは日本特有の考え方、「時間を掛ければ掛ける程価値がある」と云う思考にもとづき、たとえエレベーターといえども階段を上る以上に労力を傾けている事をアピールをするための所作なのです。
ちなみに、ドアが3~4回は締まりそうになるだけの時間を掛けるのが基本中の基本です。
『会議は長いほど良い』『タクシーの乗る位置と順番の譲り合い』にも同じ意味が込められています。
『取引先では出された飲食に手を付けない』
既に理由の伝承が失われた古いマナー。
おそらくは、「お前らの為に時間を割いてやっているんだ、茶なんぞしばいている暇なんざねー」と、忙しさを言葉にして取引先を不快にさせない為に、雰囲気だけで伝えられるよう考え出されたビジネスマナーなのでしょう。
『徳利の注ぎ口を使用しない』
接待の飲み会において徳利の注ぎ口で酒を切る行為は、縁を切るとされ縁起が悪いと思われている。
本来の意味は、「大事なお客様にご満足頂けるまでは酒を切らしません!!」と、自社側に有利な条件を引き出すまで粘る熱い思いが込められています。
『メールの終わりに句点を使わない』
メール文の終わりに「。」を使うと、相手に切り捨てたような印象を与えるので避けましょう。
本来は契約内容に問題が生じた際、話を打ち切った側の責任になりやすいために考え出されたマナー。
責任の所在を曖昧にし、「あれ?その話って決定事項でしたっけ?」と惚ける事で損害を最小限に抑える為の戦略的ビジネスマナーなのです。
皆様はビジネスマナーに込められた意味について、正しく理解していますか?
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