お前のNo.1

1/1
前へ
/264ページ
次へ

お前のNo.1

『もっともっと特別なONLY ONE』 以前こんな歌詞の曲が流行った その頃は兎角ONLY ONEという歌詞に 多くの人が共感し熱狂した 何故あの曲があそこまで流行ったのか 今に成ってみると 解らないというのが本当のところだ 流行りの真っ最中は俺もはまだ青く 確かに誰とも比べられない特別に憧れた 自分を平凡な人間だと知りつつ 認めたくないのが若さだった だが人は日々成長してゆく 成長しなくとも変化はしてゆく いずれ訪れる劣化の兆しに怯えながら 若かりし頃を振り返れば 選民思想にかぶれた時期の幼さを恥じらう 大人というよりも ただ歳をとっただけの俺でも 考え方は真逆の方向へ変わった 特別なたった独りの存在ではなく 競い闘い勝ち抜いて そしてお前に選ばれた 今の自分が誇らしい こんな気持は間違いなく 比べる相手が居て なおかつ共に歩んだお前がいてこそ 初めて感じられるものだと思うから ONLY ONEよりNo.1の方が 素晴らしいと感じるている
/264ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18人が本棚に入れています
本棚に追加