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お前のNo.1
『もっともっと特別なONLY ONE』
以前こんな歌詞の曲が流行った
その頃は兎角ONLY ONEという歌詞に
多くの人が共感し熱狂した
何故あの曲があそこまで流行ったのか
今に成ってみると
解らないというのが本当のところだ
流行りの真っ最中は俺もはまだ青く
確かに誰とも比べられない特別に憧れた
自分を平凡な人間だと知りつつ
認めたくないのが若さだった
だが人は日々成長してゆく
成長しなくとも変化はしてゆく
いずれ訪れる劣化の兆しに怯えながら
若かりし頃を振り返れば
選民思想にかぶれた時期の幼さを恥じらう
大人というよりも
ただ歳をとっただけの俺でも
考え方は真逆の方向へ変わった
特別なたった独りの存在ではなく
競い闘い勝ち抜いて
そしてお前に選ばれた
今の自分が誇らしい
こんな気持は間違いなく
比べる相手が居て
なおかつ共に歩んだお前がいてこそ
初めて感じられるものだと思うから
ONLY ONEよりNo.1の方が
素晴らしいと感じるている
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