むかしばなし

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俺の、過去の話ですか? たいして面白くないですよ。 むしろつまんないです。 今みたいに世界の構造が変わる前なんか、普通に仕事をして毎日毎日働いていました。 ええ、普通に。 色気もなにもないですね。 結婚もしていませんでしたし、恋人はもちろん、片想いすらしていなかったですよ。 ただ黙々と仕事を………… もっと前、ですか? 学生だったとき? ああ…………覚えてます────でも、すごく前の話になりますよ。 …………でも、そうですね、こういう場所の話のネタにはちょうどいいかもしれないですね。 まだこのセカイが平和でのんきな時代だったころの昔話です。 学生をしていた当時、違う学年を教えている先生と肉体関係を持っていました。 愛とか恋とかそんなものはなくて、本当にセックスフレンドの関係です。ヤりたいから連絡する仲ですね。先生とのメールアドレスもただその連絡だけに使われるだけでした。 そんなことをしていましたが、学生生活はいたって地味でしたよ。校則もちゃんと守る、真面目で成績も申し分ない、実はクラス委員長でした。 その関係の一番初めは、保健室でした。 昼休み終わった後の授業が自習になると聞いて、保健室でその時間だけ昼寝をすることにしたんです。ちょうどそのころは塾のテストと学校の試験だったか、そんなのが運悪くかぶっていて、極度に睡眠不足になってしまっていたんです。だから自習って聞いたときは寝よう、寝て少しだけ休もうって決心しました。なまじ委員長なんてやっているので、成績を落としたくないと必死だったんですよね。 自習をサボるというメールは、副委員長をやっていた女の子にこっそり送っておいたので大丈夫です。副委員長は話のわかる、変わった子でしたし。 お昼も食べて、保健室の先生もいなかったのでそのままベッドにもぐりこんで、眠たくなってきて、すぐに寝付いたんですが────目が覚めたら、わけのわからないことになってたんです。 誰かが、俺のアレをしゃぶっていたんです。 びっくりして動こうとしたら、両腕がベッドのパイプに包帯で固定されてて動けなくなっていて、さらに掛けていた布団が胸の辺りで積まれていて、そのしゃぶってるひとが誰だかわからない。しかも、ズボンも下着も完全に脱がされてる感触がしたんです。そのひとは太ももをなでまわしながら、俺のをAVみたいに音を立ててしゃぶっていて、怖くなりました。 …………でも、気持ち良かったんです。 これは本当に自分が情けなくなりましたね。強く吸われたり、唇でしごかれたりすると、声が出ちゃうんです。それに無意識に下半身がビクビク震えてしまって、それって完全に感じてるってことですよね。目覚めたばかりで頭はぼーっとしているのに、愛撫のせいで身体は熱いんです。しかも腕は固定されていて、本当になすがままという状態でした。 我慢していたのに、結局その誰だかわからないひとにイかされてしまいました。 一人でやるより遥かに気持ちよかったですし、イった瞬間、大きな声出してしまって。 ぐったりしてると、布団がよけられたんです。それが、その例の先生でした。 ────あんまり大きい声出しちゃ、外に聞こえちゃうよ。 とかなんとか言って、シーとかやるんです。お前が犯人じゃんって思いましたね。でもその当時の俺はどうしていいかわからなくて、ぼんやりと見上げてたんです。あまりのことに頭が働かなくなってたみたいで何も言葉が出てこない。そしたら続きオッケーと取ったみたいで、どこからかハンドクリームを出してきたんです。何をするんだろうと見てたら、俺のあの後ろの方に塗りたくってきたんです。そのときは暴れました。やだやだ言って。でも押さえつけられて、指まで突っ込まれて、ぐちゃぐちゃにかき回されて────感じてました。何より、俺のアレが思いっきり立っていて、嫌がっても説得力がないんですよね。男にこんなことされてるのに、ギンギンになってて、もう恥ずかしくて死にたいくらいでした。先生もそこを突っ込んできて、嫌がる割りには身体は正直だねーなんて、どこかでよく聞くようなことを言って煽るんです。 先生はさらに、ローターをポケットから出してきたんです。 あれがローターを初めて見た瞬間でした。 どこに入れられるかなんてすぐわかって、背中がぞっとしたんですが、逃げられるわけがない。 ────でも興味もあったんです。アレが入ったらどうなるのか、と。 残念な話なんですが、こんなことされている自分に興奮してたんです。あんまり面識がない先生に、しかも男にイタズラされてイかされて、みじめなはずなのに、もっと過激なことをして欲しいって望んでいました。それまではそんなこと考えなくて、男だから犯る方だって普通に思ってたんですがね。 先生のこの行為によって俺の性癖を見つけられてしまった形になってしまいましたね。 ローターを押し込まれたときはちょっと痛いと思いました。あんなに小さいのに、異物は異物なんですね。こいつが振動するのかと思うと、緊張しました。 それから着ていた制服のシャツの前を開けられて、乳首を舐められました。体内のローターは動かさないまま、先生は俺のものをじらすようにゆっくりしごいて反応を見ていたみたいです。 それから急に、振動が来たんです。 びくって自分でも情けないくらい腰が跳ねました。弱い振動のまま、またしばらくそのままにされて、慣れてきたら、先生が指を入れてきたんです。ブルブル震えているローターをぐりぐり中に当ててきて、奥まで突っ込まれました。その間俺は────あんあん言ってました。あんあんじゃないか。でも似たような声を出して感じて、よがってました。 抵抗はしなかったです。もう、できなかったんです。あんまり気持ちよくて、弄られることを受け入れてしまってました。 先生が中をいじってたのは、俺が一番感じる場所を探してたみたいなんです。 そしてそれを、見つけられてしまいました。 そこにローターが当たったときは、背中がしびれましたね。強い電流が流れたみたいになって、思いっきり身体が仰け反りました。そこで軽くイったのは間違いないです。 息も絶え絶えになりながら喘いでると先生は俺の口にタオルを当てて、にっこり笑って、 ────もう一度イってごらん。 その瞬間、先生はメモリをハイにしたんです。 意識が飛びそうになるほど強い快感で、蕩けそうなほど身体が切なく火照って、でも一回イってるからなかなか出なくって。きっとイったら終わりにする予定なんだろうってわかっていたんですが、ギリギリのところで超えられないっていう感じで、気持ちいいのにすごく苦しかったです。 先生はそんな俺を見て満足そうな顔をしてました。 ────犯されてる。 そう思いました。 まだ先生のアレは全然見てもいなかったけど、イタズラってレベルじゃない気がしていました。 ローターで俺がイったら次は先生のが入ってくるって確信していました。 それで一瞬だけ冷静になったんですが、すぐに快感に飲まれてしまいました。 しかし先生は俺がなかなかイかなかったからか、俺のモノをしごき始めたんです。 そんな短時間に何度もイったことがなかった俺は、同時に二箇所も責められて、おかしくなりそうでした。 ────そして意識が飛びそうなくらい強い快感の中で、そのまま勢いよく自分の腹の上に精液を撒き散らしました。 でもその後もローターは止めてくれないし、指で先っぽをぐりぐりして刺激してきて、本当に気が狂いそうでした。きっとそのときの俺は顔真っ赤にして喘いでいたと思うので、先生のサド心を絶対刺激してたんだと思います。 先生ってヘンタイが入ったサドだと思うんです。そういう関係になってからもよく道具は使われましたし、いろんなことを身体に教え込まれたって感じでしたね。 …………そんなことを学校の保健室でされたんですが、その次の時間は当然授業があったんです。昼寝から目覚めるためにかけておいた携帯の目覚ましが鳴ったので、先生に犯られることなく開放されたんですが、足腰がガクガクで本当に辛かったですね。 気がつくと先生は俺の携帯に勝手に自分のアドレス送信してて、続きがして欲しかったら連絡していいよって言って、そのまま保健室を出て行ってしまったんです。 連絡なんかしてたまるかって思って、消そうとも考えたんですが───結局そのまま消さずに取っておいたんです。 使うことはないと自信あったんですけどね。 …………しばらく経って、メールしちゃったんです。 『続き』 ただそれだけ入れて。
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