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Episode1『男性主人公&童話風オムニバスホラー3品』を書くにあたって、明示された5枚のカード
本ページをご覧いただき、ありがとうございます。
2018年、2019年と続けてきました『ルノルマン・カードに導かれし物語たちよ!』も、ついに3年目に突入です。
今年も頑張りますので、よろしくお願いいたします。
さて、年も明けました2020年1月1日 午前1時42分。
Episode1を書くにあたって、引き当てたのは以下の5枚のカードでした。
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1枚目: 32 月(キーワード:成功、直感)
2枚目: 19 塔(キーワード:伝統、権威)
3枚目: 8 棺(キーワード:死、終末)
4枚目: 28 紳士(キーワード:男性)
5枚目: 27 手紙(キーワード:便り、知らせ)
今回のカードたちのそれぞれのコンビネーション・リーディングの一例は、以下となります。
(引用 )小宮ベーカー純子『ルノルマン・ピケ ― 未来を描くグランタブロー』ナチュラルスピリット,2018年
※ p.は引用したページを示す
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p.164「8 棺」+「28 紳士」= 悪い男性、意気消沈した男性
p.241「27 手紙」+「28 紳士」= 作家、コミュニケートする男性、その男性についてのメッセージ
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ホラーなイマジネーションがとりわけ膨らむ「8 棺」というカードを引き当てましたため、「すぐ書けそう♪」と思っていたのですが、過去にないほど苦戦していました。
書いては消し、書いては消しの繰り返しが5回も続いたのです。
そのボツにした5本ともがしっくりこない……というよりも、なんというか「新連載はやっぱり最初の掴みが肝心!」とばかりに”妙な力”が入り過ぎていたのが原因だったと思います。
「イケメンや美少女だらけのウハウハ物語はやっぱりいろいろ強いはず♪」や、「ピュアピュアで、でも少し不器用なところもあって、応援したくなるような主人公を書こう!」や、「現代日本を舞台にしたイヤミスに挑戦してみようか?」とか、グルグルグルグルと踊り狂っていました。
同時に仕事もなかなかの多忙であり、ウーンウーンと考えすぎたためか、チョコチップクッキー(12枚入り)をいつの間にか2箱も一気に平らげてしまっていました。
でも、ふと思ったんです。
本連載を開始するにあたっての私の目標は、毎月必ず1エピソードを公開し、年末までに完結させることだと。
瞬発力よりも持久力重視で、本連載を乗り切っていこうと。
そう決意すると、あら不思議、私の手はノートパソコンのキーワードの上で軽快なステップを踏んでおりました。
今月お届けするのは、『しょっぱなからオムニバス! 男性主人公&童話風オムニバスホラー3品』です。
「最初だから、オムニバスじゃななくて2~3話で完結するエピソードを……」とも考えていたのですが、しょっぱなからオムニバス3品でお届けします。
「28 紳士」のカードを引いたこともあり、3品とも主人公は男性です。男性というよりも、まだ15才の少年王子もいます。
●Episode1-A 『罪なき民を猛獣に食わせ続ける父王に苦しむ王子のお話』
●Episode1-B 『双子の弟を身代わりにし続けて生きてきた狡い男のお話』
●Episode1-C 『夢の中の美しき娘のために物語を書き続けた純情な男のお話』
3品とも一気に配膳とはいかず、月末までに順次お届け予定であります。
なお、前年の『2019年版 ルノルマン・カードに導かれし物語たちよ!』の「Episode10 3人のアリソン オムニバスホラー3品」と、少しだけ共通の味付けもしています。
※物語自体はリンクしておりませんし、前作の登場人物が再登場といったこともありません。
今月も配膳が終わるまでお付き合いいただけましたら、とってもうれしいです。
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