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アタイが、アンタを選んだ理由
《M子とK子の、素敵なオハナシ》
M子(以下、M)アタイ、思ったんだけどさぁ・・・
K子(以下、K)なぁに?
M アタイたちって、気が合うよね。
K あたしも、そう思う~
M 正直、これまで、本当に気が合う仲になれた子って、いなかった・・・
K あたしも~
M 前に、趣味が同じ子がいてさ。
K うん。
M 最初は、話が合うなぁって、思っていたんだ。
K 趣味が同じなら、話も合いそうだよね~
M でも、そのうち、なんか違和感を感じてきてさぁ・・・
K 違和感?
M この違和感はなんだろう、と思っていたんだけど、ある時、フッと気付いたんだ。
K 気付いた~
M 何に気付いたのかというとさぁ、
その子、自分がしゃべりたいことをしゃべるだけ・・・
K しゃべるだけ~
M つまり、その子、アタイの話を聞かないんだ。
K あぁ~、聞かないぃ~
M 同じ趣味の話だから、その子が言っている内容は分かるし、面白かったりもする。でも、アタイだって、思いついたことは言いたい。
K 言いたい~
M でも、アタイがしゃべろうとすると、その子が、すぐに、口を挟む
K ハサム~
M そして、その子、自分がいいたいことを、しゃべりまくる・・・
K まくる~
M その子に比べると、アンタは、アタイの話を聞いてくれるんだ。
K 聞く~
M アタイがしゃべっているとき・・・しゃべろうとしたときに、ジャマしないでくれる。
K ジャマしない~
M アタイとアンタは、趣味とかは、あんまり合わないけど・・・聞いてくれるって、それ以上のことなんだ。
K それ以上~
M 正直、アンタにとって、アタイの話がおもしろいかどうか、不安な時もある。
K 不安~
M そこは、否定するところ(笑)。
K だね~(笑)。
M 恥ずかしいけど、一度、言っておきたかった・・・ただ、それだけ。
K それだけ~、でも・・・
そういうこと、よく、気付いたね~
M ?
K 気付いて、
そうやって説明できるってスゴいな~
M う~ん・・・きっかけがあった、から?
K きっかけ?
M ほら、ギャン先輩さ。
K ギャン先輩がきっかけ?
う~ん・・・
M ギャン先輩って、「自分だけが言いたいことを言う」ってタイプ。
K たしかに~!
M さっき言った子とおんなじ。
K おんなじ~
M 面倒だから、そのまま、しゃべらせてるけど。
K メンドウ~
M でも、ギャン先輩は、それに気づかない
K 気づかない~
M 調子に乗って、自分の話はウケているって、勘違いしてる。
K かんちがい~
M 正直、先輩じゃなかったら・・・(以下、自主規制)
K 自主規制~
M でも、ギャン先輩のおかげ・・・っていう、良い面もあると思うんだ。
K ?
M ギャン先輩みたいにならないようにするだけで、人生成功するって感じ。
K キビシイ~、でも正しいかも(笑)
M だから、アタイ、これからも、ギャン先輩に、雑談くらいなら付き合ってあげようと思ってる(笑)
K あたしも~(笑)。
M ギャン先輩も、せめて、相手の話をキチンと聞けるようになってほしいけど。
K なってほしい~
M あっ、ギャン先輩のおかげが、もう一個あった
K ?
M 今、ギャン先輩を話題にしたおかげで、さっきの恥ずかしさがなくなった(笑)。
K それも、ギャン先輩のおかげ~
【続く】
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