「六月、霧のなかに立つもの」

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「六月、霧のなかに立つもの」

肌寒い朝が続いている。 そう思って上着をひっかけて出かける。 だいたい十時ごろから裏切られる。 霧が晴れると暑くなる。 少し悔しくなって、上着を脱ぐ。 それでも、暑い。 暑いと熱い。 気温と体温と、意識。 いまの気持ち、集中したい時期。 いろんなことに。 今朝も霧に包まれる屋根たち。 上着は持たないで出る。 熱いのだ。私。
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