それでも僕は

僕は。

警察を呼ばれようと、
散々振り回されようと、
裏切られようと、
それでも好きでまた付き合った。
「今度こそは大丈夫」
「もう別れないって言われたから大丈夫」
「もう振り回さないから大丈夫」

散々信じた。

でもまた裏切られた。
自傷を否定してしまったことが原因だから。

話を聞いてくれなかった。
全部受け入れようとした。
向こうもだけど自分のことができなかった。
散々揉めた。
散々振り回された。
家族に迷惑かけようと。
言ってないことを言ったと言われようと。
代弁されようと。
心に残ることを言った。言われた。
疲れた時もあった。

それでも好きだった。

ここまで人を好きになったのは初めてだった。
同棲の予定まで一緒に考えていた。
でも、ダメだった。

これから一人で寂しさを埋めなきゃいけない。
強くならないといけない。
トラウマとも生きていかなければいかない。
良い思い出も、悪い思い出も。
独りで生きていかなければいけないのだ。

これから先待っているのは地獄かもしれない。
現に今は地獄だけど。

また前と同じようにいなくなった。
何も来ずに突然消えた。

僕が全部悪いのはわかってる。
でも好きだった。
それでも好きだったのだ。

もう多分この関係は無くなると思う。
でも記憶は無くならない。
抱えて生きていかなければならないのだ。
寂しさも虚しさも抱えて生きていかなければ。

ごめんね。まだ好きなんだ。　

それでも好きなんだ。

いつまでも連絡を待っている僕がいる。