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「そこまでいったら、あとはかりんが思うままだ。
女子のお願いに弱いお前は、美少女であるかりんの「お願い」をまた断れずに了承するだろう。すごく嫌なお願いでも、涙を見せればお前は即OKしてしまうだろう?」
「うぅぅ・・・・・・、否定できない!」
こう言われて、俺はこれからの未来が見えた気がした。
「そう、お前はかりんのお願いに逆らえずに「アイドルデビュー」をしてしまうだろう。女の子・・・・・・、特に美少女に弱いのがお前の敗因だ」
「クッッソーーーー!!!」
俺は廊下の床に拳にやり場のな怒りを込めて、振り下ろした。そこからは無機質な冷たさしか感じないどころか、俺の拳に痛みを与えてくるだけだった。
俺はどうすることもできない「これから」のことを考えて、瞳を閉じた。その姿は「まるで燃え尽きたプロボクサー漫画のワンシーンみたいだった」と友達が言っていた。
全然嬉しくなくて、泣けてきた。
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