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俺のその声に周囲が余計に騒がしくなって、俺の機嫌がさらに下がっていく。自分の机と椅子を吹き飛ばしたので、隣の椅子に手を伸ばしたところだった。
「ああ、かりんからメールでも届いたの」
香川のいつも通りの淡々とした声が聞こえたのは。
「おま、超能力者かよ!」
「超能力者なんかじゃないって。かりんのあの反応とか、西野の可愛さを見たら想像できるだろ」
「なんだよ、想像できるはずねーよ。かりんちゃんとはアレが初会話だぜ? あと、俺より女装が似合ってた香川に言われたくねーよ。
てか、なんでこの状況でゲームできんの」
廊下に避難してゲームをしていた香川を見つけると、ドシドシと大股で近づく。モーゼが歩いているかのように野郎どもが、俺に青い顔をして道を開けていく様はなぜかイライラする。俺は悪魔か何かかよ。
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