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ほてほてほて。
もうほとんどなくなっちゃった。
お日様が強くて暑いから、一緒に遊んでたブラウンが目を回しちゃったんだ。
丘の上の木陰で寝ているブラウン。
待っててね、君の大好きなカルピスをちゃんと持って行くからね。
ほてほてほて。
もうちょっと。
丘の上の大きな木の頭が見えた。
少しだけ風が吹いて涼しいんだ。
うんしょ、うんしょ!
この坂を登ればブラウンがいる。
カルピスを待ってるんだ。
「ブラウン!持ってきたよ!ちょびっとしか無いけど、はい。氷が残ってるから冷たいはずだよ!」
「……クロ、ありがとう」
「わあ!カルピスだ!ちょうだい!」
「え?!ミドリちゃん、どうしてここに居るの?」
「チョウチョと遊んでたら、寝ているブラウンを見つけたの!ねえ、わたし喉が渇いてるの。そのカルピスちょうだい!」
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