最終話 気高き羊王と運命の番

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 たまに朝出ているものだというのは分かる。未だにおねしょをしているなんて恥ずかしかったのだけれど、もしかしたら尿とは別の何かなのか? 「っ、あぅ……」  ずるりとアルの茎が孔から抜かれると、何かが孔の辺りから垂れ落ちる感覚がした。思わずお尻を触って指にまとわりついたそれを見詰める。少し生臭く粘っこい液体だ。俺がさっき出したものと似ている。 「それは精液……子種が含まれた体液だ」  それでこの行為の全てを理解する。Ωである俺は、アルの番になって子供を産むために連れて来られた。つまり、これは子作りのためにある行為だということ――。 「俺、アルの子供産むの?」  身体を起こしてベッドの上に座っているアルに抱き着く。 「……嫌か?」 「んー……わかんない」  太腿を俺の中から溢れたアルの精液が伝う。まだ硬く勃ち上がったままのアルの雄を尻の割れ目にあてがうようにして跨った。  「けど、まだ中が熱いから、もう一回……して」  収まらない熱と溢れ出す衝動を抑えきれずに、懇願するようにアルを見詰めた。 「あ、あぁっ……!」  アルが両手で俺の尻を孔を拡げるようにして抱え、一気に奥まで突き挿す。まだ残っていた快感の残り火が再び炎を上げ始めた。 「ぁん……アル……っ、気持ち、いぃっ……!」  アルに腰を抱えながら突き立てられる度に臍の真下辺りにその尖端が当たるような感覚がする。その場所を責められる度に身体がびくびくと震え、快感の波が何度も自分を襲った。 「ロポ……もう一度、出す、ぞ……」 「っ、アルぅ……しゅ、きいぃっ……!」  激しく身体を震わせながら脱力して、そのまま意識が飛んだ。 「ロポ……」  真後ろからアルの声が聞こえて、自分の中に感じる異物感に目を覚ました。
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