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カー子が死んだ、
明け方の道路・・・。
鉄骨積んだトラックが
カー子の羽をかすめると
カー子は宙に浮いて・・・
地面に落下でオダブツだった。
なにやってんだよ、カー子、
木の実を車に踏ませて
食べやすくする得意技、
今朝はなんで決まらなかったんだ?
間抜けをしたカー子の死体を
眺めるしかない俺たち。
パチンコ屋で掃除仕事してる
バアサンが気づいてくれて
無惨なカー子の亡骸を
自分のスカーフに繰るんで
百日紅の木の根元に
埋めてくれたよ・・・。
「食べもんのために
キツイ仕事もしようがない
御迎えくるまでしようがない」
バアサンは呟いた。
いつだって
誰だって
命の取り合い、せめぎ合い
そうしなきゃ生きられないんだと。
土になるカー子をみんなで
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