白い花の妖精アリー

4/11
前へ
/11ページ
次へ
アリーは芋虫さんと種子(こども)の間に入る。 「芋虫さん、助けてくれてありがとう。お腹が空いているのなら、お礼に花の(ジュース)をあげるわ」 花の蜜と聞いて芋虫のお腹がまた鳴いた。 「ありがとう。いただくよ」 「どうぞ」 アリーは芋虫さんに花の蜜を渡すと、もう一度お礼を言って芋虫さんと別れた。 アリーはコロコロ転がった種子(こども)の様子を見る。 「大丈夫? 痛い所はない?」 「うん。へいき。勝手にころがってごめんなさい」 「いいのよ! さあ、行きましょう!」 白い花の妖精アリーと、白い花の種子(こども)たちはまた笑顔で旅路を歩む。 37f29384-96f9-4c23-ae21-deaeb65d1be5
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加