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アリーは芋虫さんと種子の間に入る。
「芋虫さん、助けてくれてありがとう。お腹が空いているのなら、お礼に花の蜜をあげるわ」
花の蜜と聞いて芋虫のお腹がまた鳴いた。
「ありがとう。いただくよ」
「どうぞ」
アリーは芋虫さんに花の蜜を渡すと、もう一度お礼を言って芋虫さんと別れた。
アリーはコロコロ転がった種子の様子を見る。
「大丈夫? 痛い所はない?」
「うん。へいき。勝手にころがってごめんなさい」
「いいのよ! さあ、行きましょう!」
白い花の妖精アリーと、白い花の種子たちはまた笑顔で旅路を歩む。
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