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アリーは蜜を振る舞ってくれた闇に聞いてみる。
「あなたは誰?」
【私かい? 我の名はサワメだよ】
「サワメ? 私は白い花の妖精アリーよ。助けてくれてありがとう」
【アリーはどうしてこの『バケモノの森』に来たんだい?】
「あのね、」
アリーはサワメにここまでの事を丁寧に話した。
【それは難儀だったね。しばらくここで休むがいいよ】
「ありがとう」
「ねえ、アリー、サワメ、お外に出てもいい?」
種子に聞かれ、迷ったアリーはサワメの群青色の瞳を見た。サワメはアリーの視線を受け取り、好きにしな、と返した。
アリーは種子たちと共に外に出る。
そこはアリーが今まで見た事もない世界だった。
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