彼女の隣に夢を見る

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その日、クラスの男共はいつになく目を血走らせていた。 一人が言った、これは″戦争″だと あながち、それは間違いではないだろう。これからの自分の人生に影響を与えるかもしれない戦いだ。 かくいう俺も今回の戦いのために、綿密に作戦を考え、準備をしてきた。去年は初めてだったから、他の奴らに出し抜かれてしまったが、今年は違う。 むしろ、早く始まらないかと心躍る状況である。 そんな事を考えていると、担任の先生がやってきた。 「今年もこの日がやって参りました。皆さんくれぐれも怪我などのないように。それでは、今年の″席替えゲーム″スタートです」 その号令を合図に戦いの火蓋は切って落とされた。
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