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やっぱりだ、間違いじゃない。
ミユキの真っ赤なワンピースが私の目を刺す。
彼女だ、コンビニの前でエナジードリンクを私によこしたのは……
「お父さん……ふふふ……」
私の耳に、彼女の吐く生温い息がかかる。
「うぅぅ……ううぅ……」
「楽しかったでしょ? 缶は私がちゃんと回収したから、誰も気づいちゃいないわ。ふふふ……今度しゃべれるようになったらどんな夢を見たか、ちゃんとミユキに話してね。お父さん……」
最後にわざとらしく強めに息を吹きかけて、ミユキはカーテンの外へと出て行った。
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