第一章/24

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第一章/24

「で、でも、レイ先輩、そいつはランク最下位の下等種ですよ……!」こぶしを強く握りしめつつ、竹中がしつこく食い下がる。 「世界ランク1位のあなた様が、月城みたいな弱き者と(まじ)わってはいけないと思うんです! あなたのように気高く美しいおひとが、こいつなんかと関わってはいけません! レイ先輩、あなたが(けが)れてしまいます」 「その発言、いますぐ取り消してもらおうか」  厳しい口調で、レイが遮った。 「誰を愛し、誰を守り、誰と付き合うかは、俺自身が決めることだよ。……他人が決めることじゃない」 「で、ですが、」 「黙れ」  ぴしゃりと、レイが命じる。ほんの一刹那(ひとせつな)、彼の目の奥に、残酷な輝きが宿った。
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