Trac01 So What/P¡nk

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楽器店のロッカールームにアリサがやって来るや否や 「お前何余計なこと言ってんだ」 と自分でも驚くほど低い声が出た。少なくとも、アリサが怯えて少し後ずさるほどには。 「人ん家の事にクビ突っ込んでんじゃねえよ」 アリサは睨みを効かせる肇に負けじと睨み返す。 「人ん家の事じゃないわよ、アンタの事よ。 それに、いつまでもフリーターやってる訳にいかないのもホントの事でしょ」 「だから余計なお世話だって言ってんだよ!」 肇はロッカーの扉に拳を叩きつける。 金属製の扉は鈍い音を室内に反響させ、肇の怒声がそれに重なる。 「それにユウジはーーーー」 「何やってんだ!どうした?!」 店長が部屋に飛び込んで来たことで、肇は我に返った。 「・・・すみません」 素直に謝罪の言葉が出てきた。さすがにやりすぎたと反省する。 また、ユウジは自分のものだと、無意味で虚しい主張をしまうところだったと肝を冷やした。
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