1章

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(何故彼がこんなところにいるんだ....?)    困惑しているのを悟られないように表情を取り繕いながらエリザは彼に尋ねた。 「何故貴方様のような御方がこのようなところに?」 「そんな冷たいことを言わないでくださいよ。僕は明日からこの学園の生徒なんですよ?」  そう言って可笑しそうに笑う少年の目に冗談の色はなく、本気だということが伺えた。   「つまり、明日からは貴女の方が立場が上になるんですよ?たまには僕をこき使ってみてはどうですか?いつもこちらの方が立場が上な訳ですし。」 「そんなこと出来るはずがないでしょうっ!?貴方様のような御方をこき使うなど、できるのは神と呼ばれる存在だけでしょう。」
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