(4)

14/24
前へ
 /131ページ
次へ
「やっぱ、来ると思ってた」 その声が聞こえ振り返ると、健太が居た。 「これ、おっさん宛の手紙」 健太はそう言うと、俺の傍に来て封筒を差し出した。 「悪いけど、読んだ」 その言葉に頷いてから、封筒を受け取る。 「あの子は、最後の最後まで、涙を見せなかった。 自分が1番辛いはずなのに、いつも笑っていたの。 だから、私達家族は、あの子の笑顔しか、覚えていないの」 莉子の母親の言葉を聞いて、莉子の写真に視線を移す。 俺の記憶の中に居る莉子も、いつだって笑顔の莉子だ。

最初のコメントを投稿しよう!

877人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>