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「やっぱ、来ると思ってた」
その声が聞こえ振り返ると、健太が居た。
「これ、おっさん宛の手紙」
健太はそう言うと、俺の傍に来て封筒を差し出した。
「悪いけど、読んだ」
その言葉に頷いてから、封筒を受け取る。
「あの子は、最後の最後まで、涙を見せなかった。
自分が1番辛いはずなのに、いつも笑っていたの。
だから、私達家族は、あの子の笑顔しか、覚えていないの」
莉子の母親の言葉を聞いて、莉子の写真に視線を移す。
俺の記憶の中に居る莉子も、いつだって笑顔の莉子だ。

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