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締め切ったカーテンの隙間から白い朝日が差し込む。
異国情緒に彩られた室内。
どう見ても自分がいつも寝起きしていた殺風景なアパートではない。
そんな不毛な行動を何十回繰り返してきたのだろう。
惨めったらしい気持ちで目一杯の心を何とか持ち上げ、練習着を兼ねた私服に着替える。
ローブで全身を覆い、昨晩同様ドアの鍵と自前の南京錠をがっちりと掛け、食堂へと向かう。
白い石造りのどっしりとした壁の続く通路。
どの客もこの時間はまだ夢の中。
宴会終了後、男女共に目当ての相手を連れ込み、一晩中身体を交えているのだから。
歩みを進めれば聞こえるのは自分の足音と鳥の囀り、朝の澄んだ空気は気持ちがいい。
朝日のカーテンが窓から長くその姿を見せる。
微風が心地いい・・・。
渡り廊下に差し掛かり佇んでいると、来賓客用の部屋から踊り子仲間であるジャスミンが出てきた。
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彼女の姿に目が点になる。
寝台の白いシーツを纏っているではないか。
アイーダは大慌てでジャスミンの元に走った。
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