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(魔神?)
余りの非現実的状況に放心状態でいると、ジャービル王の懇願する声が聞こえて来た。
「ひいいいいいいいいいい、もうっ申し訳ございませんっ!!へっへいかには、ヒラにっっひらにご容赦をををををををををををを!!!」
数分前までの威勢の良さはどこ吹く風、怯えきった王は失禁までする始末だった。
すると魔神はパッと指を放し、霧となってその身を消した。
「くうううううう!!!」
ジャービル王は羞恥に震えながら首まで燃える石炭みたいな赤ら顔をして、もたつきながらも足早に去って行った。
「だいじょうぶ?アイーダ」
「う・・・うん、あの、今のは・・・?」
「アイーダったら魔神(ジン)も知らないのォッ?!!とっくの昔に16過ぎてんのに処女で魔神(ジン)まで知らないって!アンタ、ドコで生まれたのよォッ!!」
ジャスミンは呆れた口調を漏らす。
「だって、はじめて見たんだもの」
今まで各地を興行で回ったけれど、魔神なんて見たことなかった。
言わずもがなOL時代には、100%遭遇しない事象だろう。
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