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「アイーダってばぁ、そぉんなしぃんきぃくっさいかぁっこう、やぁめなさぁいってぇ」
「そうよ、折角豊かな胸なんだから、もっと見せた方がいいわよ」
(これふつうだと思うんだけど)
簡易的な七分袖のゆったりしたワンピース。
自分で縫い、それを普段着と練習着にしていた。
舞台後や常時羽織っているローブも暗幕を作り替えた物である。
この世界では、女性は肌を見せるのが美徳とされ、市場にも露出度の高い服しか売られていない。
周りに座っている踊り子は全員舞台衣装に近いか、来賓客の女性並みの服を着ている。
「こォんな、男を悦ばすカラダしてんのにいつまで処女でイル気よォ!!」
「きゃあッ!なにするのよジャスミンッ!!」
魚に箸を伸ばしていると、いきなりジャスミンに胸を揉まれた。
「ほんとほんと!アンタなら、どんなオトコだって一度ヤッたら一生忘れられないカラダよ!!」
「踊ってる最中首紐が切れるくらい巨乳なんだから!!」
「早く処女卒業しなさいよ!!心配なら手慣れた妻子持ちの貴族や王族にすればいいんだからっ」
ジャスミンに便乗して他の踊り子たちが口々に言い出す。
前に一度、舞台で踊っている最中、首紐が胸の重みに耐えきれずに切れてしまった事があった。
それ以来、アイーダの舞台衣装の上衣は、胸をしっかりと包み込む大きなもので首紐も頑丈な特注品だった。
もう、あんなドッキリか何かみたいな恥ずかしい体験はしたくない。
思い出して赤面しながら俯いているとジャスミンがばしばしと背中を叩いてきた。
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