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目が眩む様な煌びやかな装飾、幾何学模様のモザイクが織りなす荘厳な天井。
東洋的な香りが立ち込める空間。
奏者たちの音楽に合わせ舞い踊る女性たち。
華やかで穢れきった世界。
その中心でわたしは舞う。
紺青の空に光輝く白い月、降り注ぐ満天の星、さらさらとした細粒子の砂が永遠と続く地平線。
その直中に浮かび上がる幻想的な白亜の宮殿。
奇跡の都と呼ばれる、ここシェラカンド王宮の大広間では夜毎、来賓客を持て成す盛大な宴が開かれていた。
来賓客はシェラカンドとの交易交渉で滞在している国賓や公賓、その細君など要人ばかりだ。
円形造りの大広間は多数の飾り燭台と洋燈に照らされ、明るくも怪しい雰囲気が漂っている。
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