はじめに

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その頃咲星は、イヌのことについて 必死に考えていた。 頭の中がイヌと 勉強のことだけで いっぱいだった。だから、 最近はほとんど誰とも喋っていない。 喋ると言っても挨拶ぐらいだ。 もちろん優奈とも。 何か、聞かれたら答えはするけれど 声をかけられないかぎり咲星は、喋らなかった。 一言も。
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