金さえあれば？

メメさん

メメさんの父は　ゲラゲラとバカ笑いした
腹を抱え　涙を流し　大声で　笑い続けた
オレには　その理由が　想像できなかった

どうにか　笑い終えた　メメさんの　父は
オレとメメさんの　顔を見比べて　言った
二人だけで話したいですか？

別に！　と　メメさんは　すかさず答えた
同じく！　と　オレも　微笑んで　答えた
オレの母は　思い切った様子でこう言った

それでは　前向きに交際するという結論で
よろしいでしょうか？
メメさんは　無言で　縦に　首を振った！

メメさんの父は　笑いながら　こう言った
実に愉快！こんな男性が世の中にいるとは
予想できませんでした　ハハハハハハッ！

その後　オレは　小食のメメさんの分まで
料理を食いまくり　高級なワインを何本も
ボトルで注文して　腹も気分も満足できた

家に戻った時　母は　オレに　こう言った
いいの？　美人じゃなくても？
いいんだ　美人なんて余計な心配が増える

他の二人とのお見合いはキャンセルする？
母は　残念そうな顔で　そう言ったので
いや別に！　せっかくだから会ってみよう

オレはそう答えた
オレの超身勝手な条件に当てはまる女だ！
どんな女か　興味があった