神に祝福されし子

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 「クララ、お前バッカが!」「クララちゃん!」「大丈夫?怪我はない?」  倒れ込んだ邪龍から飛び降り、剣を引き抜こうと頑張っていると、そこに仲間が駆け寄ってきた。  左からケント、リーシャ、ノエル。  ケントは私の幼馴染。同じ村の同じ月、同じ日に生まれたお隣さん。もう双子と言っても過言ではない、というのが両家の母親の口癖だ。私が村を出てからずっと一緒に旅をしている。他の二人よりも実力面では少し劣るし、口も悪いけど、なんだかんだ仕事は頑張ってしてくれる斥候役だ。  リーシャは白魔術の使い手。とある町でケントがスカウトしたのが彼女だ。男勝りで猪突猛進に突っ込んでいく私(ケント曰く)とは違い、ふわふわで綿菓子みたいな素敵な女の子だ。フンだ!どーせ私は女の子じゃないですよーだ!  ノエルはリーシャとは逆に、自分から私たちのパーティに入りたい、と申し出てきた大盾を持つ優秀なタンクだ。端正で上品な顔立ちの彼はどこの街に行っても女の子の黄色い声が上がる。それに性格も良し、とくればモテるのも道理。かく言う私も彼に憧れる女子の一人だ。彼の来歴はあまり詳しく知らないが、言いたくないことは言わなくていいと思うし、私たちの旅は危険の連続だから、そんなにゆっくりと話している暇がないのも事実だ。  みんな、私の旅に付き合ってくれている。もちろん、目的は「復活した魔王を討伐して、この世界に平和を取り戻す」こと。そのために命をかけて戦ってくれている。  けれど、私は、一つだけ、みんなには言えない秘密を抱えている。  言いたくても言えないというか、言ったら確実に変な目で見られるというか……  私は実は、神様と会話が出来る。  まぁ信じないデスヨネー。
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