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「だからさ、松尾が俺のこと持ちかえればなんの不安もねぇし、安心だろ?」 「は、はぁ・・・?」  確かに俺が目白さんと一緒に帰れば何も心配することは無い。言われた通り安心だ。  しかし、ふとあることに気づく。 「え?でもそれって実質目白さんが俺をお持ち帰りじゃ・・・、」  目白さんが俺をお持ち帰りするのとそんなに変わらない気がするが一体何が違うのだろうか。どちらかと言えば、2人で一緒に帰るならば俺がお持ち帰りされる方がしっくりくる。 「あ。ばれた?」 「やっぱそーいうことですよね!?」 「そうそう。俺が松尾のことお持ち帰りしたいだけ。」  意地悪そうに目を細め目白さんが俺の頬を撫でた。距離の近さにドキドキする。 「どうせなら一緒に帰りてぇじゃん。可愛い口実づくりだろ?」  自分で可愛い口実扱いするのはいかがなものかと思うが、それはさておき一緒に帰れるのは嬉しかった。 (たしかに飲み会のあと約束してれば別に不安なことないじゃん。)  一緒に帰るのであれば目白さんが坂口さんにお持ち帰りされる心配も、お持ち帰りする心配もない。  むしろ飲み会のあとも目白さんと一緒にいれることが嬉しかった。万々歳である。 「せっかくの金夜だし土曜日あいてんならそのままうち泊まりこいよ。松尾土曜なんか予定ある?」  さらりと誘う目白さんの言葉にドキリと胸が鳴った。 「よっ、・・・予定はないですっ、」  お泊まり、とはつまりそういうことだろうか。まだ鮮明な生々しい記憶が頭の中に蘇る。  いやらしい自分に恥ずかしくなりながらも予定はないと答えるが、声がうわずってしまった。
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