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 自分の気持ちの変わりようにびっくりするが好きになってしまったのだからしょうがない。考えるだけ無駄なのだ。 「覚悟しとけよ。金曜日。」 「え!?」  耳元でぼそりと、突然とんでもないことが囁かれた。思わず耳を手で隠し目を白黒させる。 「そ、それって・・・、」 一体どういう意味かなんてわかっていた。それでも聞かずにはいられない。 「どーいうことですか・・・、」 「分かってるくせに。」  俺の問いにニヤリと目白さんが笑った。  付き合っている恋人の家にお泊まりに行くのだからきっと、そういうことなのだろう。 (・・・やっぱ今日男同士の詳しいやり方検索するしかない・・・、)  俺は男との経験なんてなかったし、知識もない。土曜日はされるがままで何もせずに終わってしまった。男としてなんて情けない。せめて次は少しくらい俺も攻めたい。その為には知識が必要なのだ。  男同士のセックスをもっと深く知ってしまうのは怖い気もするが、それでも期待に胸が躍ってしまう。   「目白さんのえっち・・・、」  自分のことは棚にあげ、頬を赤く染めそうつぶやけばお互い様だろ、と目白さんが笑う。 「よく言うよ。さっきえろいこと考えてたくせに。」 「だっ・・・!だからそれは違くてって・・・!」  なにも違くはないのだが、恥ずかしさのあまり口からでるのは嘘ばかりだ。 「楽しみにしてるから。松尾の想像してることしような。」  ニヤニヤと笑う目白さんは恥ずかしさに悶える俺を見て楽しんでいる。意地悪なことを言ってからかって俺で遊んでるのだ。 「・・・お、俺はなにも想像してませんからね!」  苦し紛れに抵抗する俺すらも目白さんにとっては面白い要素の1つなのだろう。余裕そうな表情が全てを物語っている。 「はいはい。そーいうことにしといてやるよ。」  薄い唇が弧を描き、笑みを溢す目白さんは意地悪モード全開だ。  このまま何事もなく終わると思った昼休み。そんなはずもなく、付き合ったというのに今日もこの後しっかりと下着を見られたのだった。
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