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複雑な気持ちになりつつもブラウザをスクロールしていく。用意する物、の項目を読み終えると次は事前準備の項目に目を通す。どうやらアナルセックスには事前準備が必要なようだ。しかしその記事を読み進むにつれ俺は思わず大きな声を出した。
「かっ・・・浣腸!?」
ネットの記事によるとアナルセックスをするときはどうやら中を洗浄しておく必要があるらしい。浣腸、と言う恐ろしい単語に俺はさらに青ざめた。
浣腸以外にも中を綺麗にする方法は色々と書かれていたが、どれも聞き馴染みのないものばかりだ。
(男同士って怖すぎだろっ・・・!)
よく考えれば、お尻は排泄器官なのだから中を綺麗にしておくのは大切な事なのだろう。しかし今までの人生で浣腸なんてしたことがないものだから、その漢字2文字が更に恐怖を煽る。
俺は自分のあまりの知識の薄さに嫌気がさしていた。自分が男同士のセックスをするなんて考えたこともなければ、可能性さえも感じていなかった。それなのによくもまぁ目白さんと付き合うなんて考えたものである。むしろ知識がなかったから付き合えたのかもしれない。
(・・・好きなだけじゃどうにもならないことってあるんだな・・・、)
諦めにも似た感情が湧き、ついため息を吐いた。目白さんとのアナルセックスを想像してみるがどう考えても無理である。
アナル洗浄なんて1人で出来る気がしなかったし、かと言って目白さんにやってもらうなんて絶対に嫌だ。きっと恥ずかしさで死んでしまう。しかしアナルセックスには中の洗浄が必要不可欠そうだ。
そもそも、目白さんの大きいものを受け入れる自信もない。
もはや絶望である。
(あ、アナル洗浄ってハードル高すぎるし、絶対目白さんのは俺のお尻に入らないし、もう泣きそう、)
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