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出来上がったオムライスを京太郎の前に置くと京太郎は手を叩いて喜んだ。
マジ、小学生か…?
「ちゃんと、いただきます!しなきゃいけない気持ちになる料理だよなあ。
」
京太郎がしみじみ噛みしめるように言うと丁寧に挨拶し、スプーンで大きく一口分取って、がぶっと食べた。
「ちゃんと火通ってるし、すっごく美味しい!前、尾崎先生が潔癖症の俺でも食べれるオムライスのお店に連れてってもらったけど、そこで食べたのより美味しい!なにこれ。すず、店出せるんじゃない?」
興奮気味に話す京太郎。…いやいや、そんな大したものじゃなくってよ。高級な食品も使ってないし。一般家庭のオムライスです、はい。これに感動とか一体どんなもの食べたのよ。
「一応、お店の名前とか覚えてる?」
「えっと…」
京太郎の師匠の尾崎先生が連れてってくれたお店が純粋に気になって聞いてみると、くらっと眩暈がしたくらっと。
…ミシュラン一つ星で有名なとこじゃん!
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