9人が本棚に入れています
本棚に追加
「ヤバそうなものは君なりに今から処分しておいた方がいいんじゃない?君のこれからの未来のためにさ」
青年はさりげなく私を背後に隠しながらオーナーに煽るように言う。
「う、うるさい!警察なんか来ても疚しいことないわ!!」
そんな口では大口を叩いているけれど、どこか怯えたように逃げるように店に入っていくオーナー。
「えっと、私はどうすれば…」
オーナーは私の声なんか聞こえていないようで完全に無視して消えてしまった。
「…」
また白紙に戻ってしまった私。がっくり膝を落としていると青年が、「大丈夫か?」と声をかけてきた。
「大丈夫じゃない!!」
私がかみつく勢いで言うと急に眩暈がした。…そういえば昨日から、急に解雇されたショックでご飯、全然食べてない…。おなかすいたなあ。そう思ったら目の前が真っ暗になった。
最初のコメントを投稿しよう!