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「やっぱりミニスカサンタは外せませんね……」
「一般イベントじゃなかったけど、お雛様も良かったよ」
「お父さんは節分のがもう一度見たい……」
「お正月の猪レース衣装もいいよねーー」
「火の玉屋行ったときの浴衣もいいよね!」
「ハロウィンも良かったーー!」
どの衣装を選抜するか、みんなで会議をしたのだが、全員の意見が全部いいだったので会議は一向に進まない。
「あ。瑠璃は黒猫着ぐるみ必須な」
「なんで⁉あれ一番恥ずかしかったのに!!」
俺が伊織先生の一言に喚くと親父が俺の肩を叩く。
「瑠璃、あれは瑠璃の体のラインがばっちり分かるからファンの間では人気が高いんだ。瑠璃の体のラインがはっきり分かるんだよ!」
とりあえずムカついたから三発ほど、かかと落としを喰らわせたら親父は静かになった。気絶したともいう。
「五丁目さんと良くんはアオザイだな」
「たよねー。俺、あれ体のライン出るから好きなんだーー」
「私もアオザイはお気に入りです」
良くんや五丁目さんは体のラインが出ても恥ずかしくないらしい。いや、着ぐるみが恥ずかしいだけなのかな?俺は。
「もう全部着ようよ!」
香多くんの一言に全員頷いた。
「しかし、束砂さん、いっぱいデザインしましたねぇ」
うたうものさんが、しみじみと呟くと全員が頷いた。よくよく考えると同じイベントでも、それぞれデザインが違うのだから、その労力はものすごいものなのだろう。
「じゃあ私たち、ほんもの女子はモデルたちの体調管理ばっちりやらないとね!」
メディカルチェック担当の更紗さんの言葉にアニマルセラピー担当のはろんさんと伊織先生抑制担当の薫蘭風ちゃんがはーいと声をあげた。大と徹は早々入場料の計算をしている。今回は成功しそうだ。
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