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やけに白く太い木に美希の背中を預け、智哉は乳房に手を這わせていた。裾を解放させて内側に忍ばせる。ブラジャーの上からでも伝わる感触を崩していくように揉んでいくと、美希は切なそうに喘いだ。声を抑えてはいるものの、周囲に気を配ることは忘れない。グレーのチェックパンツは膨張した肉樹をなだらかに描いていた。 「あなた、ごめんなさい。もう挿れて欲しいの。」 そうは言ったものの、彼女の膣が受け入れ体制を敷いているかは分からない。勿体振るように手を這わせ、勢いよくスカートをたくし上げた。 「おお…すごいな、この下着。」 思わず声に漏らすと、美希は分かりやすく照れた。彼女の腰回りに張り付いたショーツは黒いレース素材で、既に陰毛と小陰唇が透けている。 「言わないで…今日必ずしようって、思ってたから…。」 辿々しく言う美希がたまらなく愛おしく感じ、智哉は指先を這わせた。薄い布越しにしっかりと濡れているのが分かる。彼女にしっかりと愛撫をするのは久しぶりだった。 「ダメ、そんなに触ったらすぐいっちゃうよ。」 環境も大事なのだろう。木々が生い茂る中で感じている美希は、まるで女優のように切ない声を放っている。ショーツの上から陰核を撫で回すと、美希の体が小さく震え始めた。 「いく、いく。」 薄手のスウェットトレーナーを両手で掴み、大きく股を開いた美希は激しく痙攣した。余韻を声に出していく。いつもなら積極的に自分を求める彼女だが、今はされるがままだった。 体を支えて木に手をかけた美希は何も言わずに尻を高く上げた。レースに隠れた尻が透けて見え、より気分が高揚する。ファスナーを下ろして肉樹を露わにした。ショーツを膝下までずらして尻の肉を掻き分ける。今か今かとペニスを待ち望む秘部は微かに痙攣して、透明な涎を垂らしていた。悪魔の口に熱を持った鉄棒をゆっくりと差し込む。高らかな声を上げて仰け反った。 「ああっ…すごい、気持ち良い…。」 智哉は幼少期に見た動物の交尾を思い出していた。野外で情けない声を上げながら体を重ねていく姿は、今誰よりも性に素直なのだろう。だからこそ俯瞰的に見えた自分たちの姿がより胸を高鳴らせた。 木を抱きしめるかのように体をぐっと寄せた美希は、腰を打ち付ける度に声を放っている。じんわりと伝う快感が智哉の腰回りにへばりついて離れない。尻を掴んで腰を振り続ける様は最も情けない姿であると分かっていながら、周囲に気を配ることを忘れていた。性に取り憑かれた生物は最も危うい。どんな動物も交尾中に殺されるというケースは多いだろう。まさに今の2人がそうだった。 「やばい、美希。出そうだ。」 久しいセックスであるために限界は早かった。段々と打ち付けていく速度が増し、自分の体を介して美希の全身を揺さぶっていく。衝撃を声に表して美希はこちらを見た。陰茎で膣内を突かれる淫靡な妻の表情、彼女は言葉を揺らしながら言った。 「いいよ、出して。ちょうだい。」 熱を流し込むことを許可され、彼女の腰を破壊するかのように突き上げる。どくんと脈打つ肉樹からとめどなく種が撒かれ、蜜壺の奥を満たす感覚があった。動きを停止した2人は肩で深く呼吸し、現実世界に引き戻された。 「すごい、あったかいよ。」 ゆっくりと鉄の棒を引き抜き、荒い息遣いでしゃがみ込む。木に手を当てたまま尻を上げる美希の秘部からどろっと白濁液が垂れ、若い草に落ちた。
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