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人探し
高校生になった。俺は、推薦で…というかスカウトで東京の高校へとやってきた。
東京には、優くんがいる。連絡はとれてないけど、きっとどっかのコンビニにいるはず。絶対見つけてやる!
そんな俺は、体育大学の寮に住んでいる。おじさんがやってるから。これから練習漬けの毎日?かと思いきや、ここは進学校!勉強もしないといけないのだ!はぁー、走ることは好きだけど、勉強もしないとなのは疲れるなぁ。
練習終わりも走って帰る。コンビニにあちこち行ってエリア拡大して探している。くそー、今日もだめか。いないよー
「足助って人は働いてますか?」ってちゃんと聞いてるのに。くやしい!
大学の近くとか、儲かりそうなコンビニを中心に探すのもいいかもしれないな…
走って探してたら、ふっと前を綺麗な茶色の髪が通る。コンビニから出て行こうとしている。なんだか、懐かしさを感じる…あったかい感じ?通り過ぎたけど、追いかけて顔を見る。
「あー!陽くん!」
「え、えんよ、う?」
「うわー!ぐーぜん!なになに!遊び?あれ、平日だよね?」
「おい、落ち着け」
「陽くんだ!」
「…うるさい」
「しゃべりたいよー!」
「…しゃあない、俺んちこいよ」
「えー!いいの?」
半ば引っ張られつつ歩く。俺のサブバッグ引っ張られてる。
「お前なに、どっか見学?」
「え?どゆこと?」
「いや待て、…その制服どこのだよ」
「この辺」
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