人探し

1/3
前へ
/24ページ
次へ

人探し

高校生になった。俺は、推薦で…というかスカウトで東京の高校へとやってきた。 東京には、優くんがいる。連絡はとれてないけど、きっとどっかのコンビニにいるはず。絶対見つけてやる! そんな俺は、体育大学の寮に住んでいる。おじさんがやってるから。これから練習漬けの毎日?かと思いきや、ここは進学校!勉強もしないといけないのだ!はぁー、走ることは好きだけど、勉強もしないとなのは疲れるなぁ。 練習終わりも走って帰る。コンビニにあちこち行ってエリア拡大して探している。くそー、今日もだめか。いないよー 「足助(あすけ)って人は働いてますか?」ってちゃんと聞いてるのに。くやしい! 大学の近くとか、儲かりそうなコンビニを中心に探すのもいいかもしれないな… 走って探してたら、ふっと前を綺麗な茶色の髪が通る。コンビニから出て行こうとしている。なんだか、懐かしさを感じる…あったかい感じ?通り過ぎたけど、追いかけて顔を見る。 「あー!陽くん!」 「え、えんよ、う?」 「うわー!ぐーぜん!なになに!遊び?あれ、平日だよね?」 「おい、落ち着け」 「陽くんだ!」 「…うるさい」 「しゃべりたいよー!」 「…しゃあない、俺んちこいよ」 「えー!いいの?」 半ば引っ張られつつ歩く。俺のサブバッグ引っ張られてる。 「お前なに、どっか見学?」 「え?どゆこと?」 「いや待て、…その制服どこのだよ」 「この辺」
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加