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大学生な陽
昨日は非常に疲れる来客だった。
大学ではこの髪については綺麗くらいで終わる。ので、すごしやすい。ヤンキーだったことも知られてないし。楽にすごせそう。
構内は広くてまだ慣れないが、探検は好きなので歩く。
そうすると、他の学部の棟へたどり着いたり。楽しい。
「あれ?神田くん?」
ふりふりの格好に、毛先のくるっとした髪型の、小さな女の子がなんか言ってる。大学は一般人も入れるからな。
「ねー無視しよーとしてない?」
「え」
俺に話しかけてる?
「えー、ほんとに?ひどくない?凛怒るよ?」
「え、凛…って、凛ちゃん?」
「うふ、私服かわいすぎる?」
「いや…」
なんでそんなふりふり?似合わね。チャイナ服が私服じゃなかったのか?
「ねーなにしてんの?」
「は?学校歩いてただけ…」
「うそー凛と同じ学校ってこと?知らなかった!」
「え、凛ちゃんと同じ学校…?」
ありえない。学力ないのに。
「ここの大学は武術太極拳で有名なの。パパもここの先生だし?」
「なん?武術?」
「えー神田くんに言ってなかった?」
「なに武術って」
「凛は武術太極拳のオリンピック選手なの」
「…は?」
頭がショートしそう。というかする。
凛はちゃんはあほでうざくて、なんの取り柄もなく、武術なんて一言も。…みじんも感じられない…いや、考えてみたら凛ちゃんが同じ高校なのはおかしいな…
「凛は、この大学に入るために日本にきたんだよ」
「えー?」
なんじゃそりゃ。理解できない。
「神田くんったら聞いてる?」
「ちょっと用事あるから…」
帰ろう。もう情報処理間に合わない。
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