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塾で仕事
「英語?そんなにできてます?」
塾の面接で高評価をもらった。蕉也と一緒に面接だったから、心強かった。
蕉也はめちゃくちゃ頭いいからどんな仕事も絶対OKだけど、予備校行ったらきっと俺と遊ぶ時間ないくらい拘束されそうだから…嫌な言い方しちゃったな。
「すげー陽、話せるなんて…。俺なんか理解はできるけどそんな、発音とかは下手」
「照れるなぁ。ちょっとなまりあるし。友達に聞かれたことなかったし…」
合格したので、塾の先生になった!もちろん俺は英語、生物のみで特進クラス。蕉也は全科目でありとあらゆるクラス。早速、自己紹介のため、特進クラスへ。
「朝留美です。よろしく」
黄色い声援が聞こえた。
俺は、どうかな?
「はじめまして、神田です」
ざわざわ。
なんか、微妙な雰囲気?
「先生かっこいい」
「すごい綺麗な髪」
女の子に褒められた!しかしここ、高1レベルのクラスなのに、みんな中学生みたい。レベル高いなぁ。
翌日から、早速授業だよ!
「英語で大切なのは、感じることです」
なんか俺、偉そう。
生物は、どうも力入って余計なこと言ってそう。
最後、確認テストで締める。終わった子からさっさと帰る中、高校っぽい子は残る。普通に高1の子もいるんだな。
「終わりそう?」
「あ、はい…すみません」
「いいよ、ゆっくり考えて」
「先生、優しいですね」
く、かわいい。
なんか、天使!?みたいな雰囲気。
いいなぁ。
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