新しい出会い

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「艶耀、部屋で話そう」 肥後さんが帰った後、待ってた艶耀に告げる。 「わーい!」 無邪気野郎。すごい技術持ってる。使えるぞこいつ! 「しょーやー!艶耀連れてきた」 隣の部屋に連れて行く。 「え。今日会ったけど…本当に陽のとこ行ったんだ」 「うん。しょーやくんに会えると思ってなくてびっくり」 勝手に座る艶耀。お前いつもこんな勝手なのか。 「しょーやとどこで会ったんだよ」 「大学から家帰るとき。話しかけられた」 「お前、しょーやと奄美では会ってないだろ?」 「しょーやくん、あんまり出歩かないんじゃない?」 う、それは…そうなんだよ。 しょーやは、外出したがらない。 「陽とは、遊んでたって聞いてたけど…俺は誘ってくれなかったよな?」 「…(すぐる)くんと遊んでたし」 「誰それ」 「足助優(あすけすぐる)だよ。中学一緒だっただろ?」 「あーいたよーな?」 まぁ、あいつは空気みたいなやつだし。 「しょーやくんは優くんとは、遊んだことある?」 「ないけど」 「陽くんも一緒に今度遊ばない?」 「やだって言ってるだろ!」 「陽、なに怒ってんだよ」 あいつの顔なんか見たくない。 いじめられてたの知ってるから。 せっかく艶耀を褒めようと思ってたのに。あいつの話なんかするからだ。 「陽くん、優くんはコンビニで働いてる」 「それが?」 「奥さんと別れたから、一人ぼっちだから、みんなで遊んだほうがいいよ!」 奥さん?
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