和希さん

2/4
前へ
/24ページ
次へ
学校では、友達と遊んだり勉強したり。なんだか不思議。朝から牛の世話はしない。 でも、ずっとやってたから、習慣になってて朝は早く起きてしまう。だから、優くんを起こさないようにして散歩という名の走り込み。階段をダッシュしたり、誰もいない道路を走るのは楽しい。 優くんは、朝ごはんを用意してくれる。コンビニのいらないやつだけど。俺のこと、しっかり見てくれる。 「ねー、優くん」 「おい、ゆっくり食うなよ…遅刻するじゃん!」 「まつげ長いねー」 「はぁ…余裕あるじゃんか」 大慌てでご飯を食べる優くん。たぶん、優くんは食べるの遅い。だから大慌て。俺は別に、早くも遅くも食べられるし、走っていけば、学校なんて近いからすぐだ。 「優くーん、デザートないの?」 「は?プリンあるだろ?」 「プリン以外にして!」 「えー、ちょっと待てよ〜」 結局、俺のために探してくれるんだ。優くんは面倒見がいいよね。 「これならあった」 「ヨーグルトー!いる!」 もらってすぐ食べる。そういえば、家で作ってたな。めんどくさかったけど、トレーニングになるからやれと言われてたなぁ。あーだから、父は腕の筋肉ばかりついてるのか。そもそも、父はマラソン選手じゃないし。陸上やってたって言ったわりには、腕ばっか鍛えてたな。バランス悪い。 「行ってきまーす」 「なに!?もう食ったのかよ!はえー」 大急ぎで和希さんの家に。娘は学校もう行ったかな? 「おはよー」 「艶耀、おはよう」
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加