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優くんは東京に行っちゃったし…淋しい。高原さんとは最近会ってないなぁ。和希さんのとこにいるし。
「ねー、和希さん。陸上部入ろうかなー。暇だし」
「艶耀はお友達との遊びに飽きたかな?」
「うん。優くん引っ越しちゃったしー」
「そうか。まずは先生に入部したいって伝えたらいいよ。で、艶耀の持ってきたこの賞状も見せたら一発だよ。俺も部活見に行くからね」
北海道では陸上部に入ってた。東京に行ったこともあるけど、優勝はしなかった。こっちに来たとき、走り込んでいたら優くんを見つけて嬉しくなった。大好きな優くんと、保育園以来の再会。部活なんてやってられないよ。遊びたいから。
だけど、もうおしまい。優くんとまた会えるかもしれないし、部活やろーっと。
「和希さんは、たまにしか学校行かないんだねー」
「うん。外部コーチだしね。普段は合宿してる選手の補助だから」
うーん。和希さんってすごい。
おじちゃんの先輩だし、お母さんのコーチでもあるしー。選手してたらいいのに。
「コーチになって俺を全国優勝させてよ!」
「艶耀、甘いな~。今までさぼってた分、ちゃんとトレーニングしないと全然だめだぞ?」
「そうだよねぇ、うん。トレーニング頑張る!」
おおーし!俺、部活やるぞー!
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