第2話 擬態する

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「お前、生意気なんだよ。こないだの合唱祭でちょっと注目浴びたからってよ」 「そーだよ、土下座しろよ」  カツアゲに合うわ、生意気だと罵られるわ、明らかにかわいそうな目に遭っている男の子。たぶん、うちの学校の制服。 「……ごめんなさい」 「なんだって? 聞こえねーんだよ」  そう言って、ひとりがかわいそうな男の子を蹴飛ばす。え、酷くない? 理不尽ぽくない? これ、もしやり返しても、正当防衛じゃない? そう感じた数秒後に、何故か私は走り出していた。  人生初の飛び蹴りは、着地に失敗した。
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