Love your neighbor as you love yourself

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何の為に漫画を描いて、漫画家になったのかと言われれば 知らないよ、わからないよ、お母さんに聞いて 忙しいの、疲れてるんだよ、後にして が口癖の親や、友達も上手く出来なかった私は、一人で遊ぶ事しか選択肢がなくて そんな中で、絵を描くことが楽しくなって 普段、口に出せない事を 言いたくても言えない事を 漫画の中で、キャラクターを通してお喋りをしていたんだ あれしなさい これしなさい それはしちゃダメ どれならいいよ 私の話は聞いてくれないから 漫画の中では、私の話をみんな聞いてくれるから 次第に絵や漫画を描いている自分の事を褒めてくれる人や、認めてくれる人が現れて… 私は漫画家になるんだ、なんて思うようになったけど 『あんたに美大なんて無理』 『絵なんか独学で勉強出来るんだから学校なんか行く必要ないでしょ 美大や美術系の学校には行かせないから』 『私はね、あんたに将来苦労して欲しくないの あんたは今好きなことをやりたいかもしれない、けどこの世に絵で生計を立てたい人がどれだけいると思ってんのよ 星の数ほどいる中で、絵だけで食べていける人なんてほんのひと握りなのよ? 高校にもなって、夢ばかり語ってないでもっと現実見なさいよ』 そう言う人から 私の声をわかって欲しい 知ってもらいたい 見返してやりたい そして、私の事を認めて欲しい 漫画家になれば、認めてもらえるはず それだけだった けど、それが叶わないと気付いて もうそう言う人達の事はいいんだと、関係ないと、ある意味諦めがついた 見返したところで、私を否定するやつは永遠に否定し続けるし 誰かに認めてもらうために、私は漫画を描いているわけではない、と そしてそこからは 私の声で 誰かの為になる作品を描けたらいいなと思うようになったんだ 私のように、辛い気持ちや苦しい気持ち、悲しい気持ちになったり、悩んだりしている人や 勇気や自信が持てない人の為に 傷を癒せるような、解決の糸口が見つけられるような、背中を押せるような漫画家に、作家になれたらいいな、なんて だから 『漫画が描けなくなったら… 漫画が描けない私に なんの意味があるの…? なんの価値があるの…』 なんて… でも… 「私、漫画描く事は好きなんだよねぇ…」 漫画家を目指したきっかけは、親や学校の環境だったかもしれない それでも 漫画を描くことは、楽しいんだ 漫画を描くことが、好きなんだ でも 現実は、中々上手く行かないわけで 悔しいなあ 悔しい 漫画家と言う夢を成せても そこがゴールではなく、スタートラインで… そこからさらに羽ばたき続けていかなければならないんだ そんな事、知っていたはずなのに わかっていたはずなのに… 漫画家として、漫画を描いて生きていくと言う夢を、理想を諦められたら 漫画家やーめた、って簡単にやめられたら 漫画描く事を嫌いになれたら どんなに楽だろう 「好きな事なら、ずっと続ければいい 辛いなら止めたっていいんだよ 誰かに強制されてるわけじゃないし、制約があるわけでもないんだから」 私は… 一体何と戦っていたんだろう… 強いて言えば 自分自身と戦っていたのだな… 確かにそうなんだ 誰に言われたわけでも 強制されたわけでもないし、制約があるわけでもない 勝手に漫画家を目指して、勝手に漫画家デビューして 漫画を描き続けていただけだ 総ては私が勝手に決めた事なんだ そんな中で悩み苦しむなんて、なんてバカバカしいのだろうか 私が漫画家やーめたとして、誰かに何かしらは言われるだろうけれど ああ、そうなんだ程度で 大抵の場合、他人は他人に興味がない だからって、私自身が否定されてるわけでもないし 私が私である事には変わりなく 漫画を描くのが好きと言う事実に変わりない 社会が決めたルールや、誰かが決めたマイルールや そして、自分が決めたマイルールに縛られ生きることはなんと滑稽な事か 私は私が心地よいと思える事をすればいいし 心地いい世界で生きていいんだ
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