脚フェチ王子と人魚と魔女

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 或る日、沖にいた人魚は海面から顔を出して陸の方を眺めていると、海辺にハイヒールを履いて立っている女が目に留まりました。その女はTシャツとマイクロミニパンツを身につけていて股の付け根から脚が露になっていました。  人魚はその脚をとても美しいと思いましたので、とても羨ましくなり、私もハイヒールとマイクロミニパンツを履いて脚線美を誇ってみたいと思いました。  すると、海辺の女が手招きするではありませんか!  人魚はとにかく行ってみようと思い、海辺まで泳いで行くと、「あんた、私の下半身と自分の下半身を取っ替えたいんでしょう!」と女が言いました。 「それはそうだけど、そんなこと出来る訳ないわ!」と人魚が言うと、女はニヤッとして言いました。 「それが出来るのよ。」  そして持っていた杖の先で人魚の下半身を突き、自分の下半身も突くと、あ~ら不思議!人魚の下半身と女の下半身がマイクロパンツやハイヒールごと入れ替わってしまいました。 「さあ、これで私が人魚であんたが人間よ。」と女は言ってTシャツを脱いで元人魚に渡すと、それ切り海の中へ入って行ってしまいました。  実は女は人魚の国の王子に恋をする魔女だったのです。ですからテレパシーを使って人魚の心を読み、魔法の杖を使って自分が人魚の姿になり、人魚の国の王子に会いに行ったのです。  元人魚は暫く何が起きたんだろうと呆気に取られ放心状態に陥りましたが、魔法使いが願いを叶えてくれたんだわと直ぐに嬉しくなって人間になり切ろうとTシャツを着てから自分の脚に見惚れておりますと、そこへ通りかかった人々も悉く見惚れてちょっとした人だかりが出来ました。それを見やり何事だと興味が湧いた脚フェチ王子が馬に乗ってやって来ると、目を見張って元人魚に見入りながら言いました。 「おう!なんと綺麗な脚であることか!妃選びの最中にあってあなたに会えたことはこの上ないラッキーなことだ!身なりさえ整えれば、最高の妃になること間違いなしだ!どうです、この脚フェチ王子の妃になるために一緒に城に来てくれませんか?」  王子が脚フェチだなんて私はなんてついてるの!と元人魚はほくそ笑んで言いました。 「はい、王子様!喜んでお供いたします!」  そんな訳で元人魚はまずは身なりを整える為、脚フェチ王子に馬に乗せられて城まで連れて行かれました。
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