幽霊に嫌われる子の話2

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幽霊に嫌われる子の話2

 これは、私が大学生時代の話だ。  以前登場した『幽霊に嫌われる子』だが、とうとう好奇心に負けて、なぜ幽霊に嫌われやすいのかを聞いてしまった。  彼女はキョトンとして、  「ああ、私、生き霊にとりつかれてるの。   自分自身のね。   そのせいで、半分幽霊みたいなもの。   あっちの世界と繋がりやすいの。   だからだよ」  一息に捲したてた後、ケラケラと笑っていた。  なにがそんなにおかしいのか。  私には全く分からない。
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