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「着きましたよ、お嬢様」
そう言って馬車から出るイフの後を追う。
「わぁ…!」
馬車から出てすぐに広がった景色に私は目を見張った。
煌びやかな装飾が施された大門に、その向こうに見える校舎らしき白い建築物がなんだか新鮮で、胸が高なった。
「イフ!早く行きましょう!」
私が興奮気味にそう言うと、隣に立つイフは「はい」と頷いた。
それを確認して私は、きっと楽しい日々が始まるのだと期待に胸を膨らませながら、門の内側へと足を踏み入れた。
瞬間、私の頭の中に電気が走るような鋭い痛みが襲った。
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